日本国籍以外でもアメリカJ1ビザ取得できる?、国籍による違いは?
アメリカのJ1ビザは、日本人以外の国籍の方でも取得できるのか?、そして国籍によって影響があるのか?ということについてお話をしたいと思います。
このトピック、最近は日本人以外の方のビザ申請手続きをすることも多くなっています。
私は日本人なので、日本人のお客様がメインではありますが、日本国籍以外の方、外国人の方もたくさん日本に住んでいらっしゃるので、国籍が日本人でないお客様から、日本人でなくてもJ1ビザを取れますか?とお問い合わせをいただいたり、国籍によりJ1ビザ取得に影響があるのか?、日本人の方との違いがあるのか?と、聞かれたりもします。
このブログでは、日本国籍以外の方のJ1ビザの手続き、国籍による影響と違いについて解説したいと思います。
1点、前置きとして、これからお伝えすることは、日本在住の日本国籍以外の方のJ1ビザ申請になります。
日本在住以外の方の場合、各国の米国大使館でのビザ申請傾向は異なりますので、J1ビザ申請に関しては、影響が出てくる場合もございますので、その点、ご理解いただきまして、読んでいただければと思います。
日本国籍以外の方でもアメリカJ1ビザ取得はできるのか?
まずJ1ビザは、日本人以外の方でも、もちろん取得できます。
私が知っている限り、J1ビザが申請できない国籍として、北朝鮮はできないと思います。
それ以外の国籍の方は、基本的にJ1ビザは取得できると思っていたただいて良いと思います。
そしてJ1ビザの申請に、国籍による影響はあるか?ということですが、影響はありません。
国籍による違いがあるか?ということですが、これも違いはありません。
すべて日本人の方と同じようにJ1ビザの申請を行うことができます。
国籍により、なにか異なることはある?
では何が違うか?ということですが、1つ違いがあるとすれば、ビザ申請面接の時に外国人に対しての提出書類が、日本人の方よりも少し多くなる事はあります。
でも外国人登録証ぐらいだと思います。
それからもう一つ、書類の名前とご自身の本名が違うパターンという方もいらっしゃいますが、日本に長く住んでいて、日本名を使われて日本で生活をされている方もいるので、申請書類、例えば、残高証明書や大学の卒業証明書とかの名前が日本名になっているが、実際の本名と違うという方もいらっしゃいます。
そういう場合は、できるだけ提出書類を本名に統一していただいた方が良いですが、もし提出できない場合には、できる範囲で書類を準備していくようにしてください。
J1ビザの国籍による規定の違い
それからJ1ビザ規定の違いとして、国籍によってJ1ビザが発給できる期間が異なる場合があります。
通常、J1ビザは最長18カ月間発給ができますが、国籍によってJ1ビザが1年間しか発給できないと言う国もあります。
過去の実績として、ブラジル国籍の方の場合、J1ビザは、アメリカとブラジルの国交条約的に最長1年間になります。
J1ビザプログラムとしては18カ月間許可をもらえますので、アメリカには18カ月間滞在は可能ですが、J1ビザは一年間しか発給されません。
国によってJ1ビザの発給規定が違いますので、ご自身の国籍で確認していただいた方が良いと思います。
以下の国務省サイト(英語ですが)を使って、国籍ごとのアメリカビザ発給規定を確認することができます。
“U.S. Visa: Reciprocity and Civil Documents by Country”
国籍によるJ1ビザ終了後のオプション
そして!
なんといっても、J1ビザが終了した後に就労ビザに切り替えたいという場合、ここではかなり国籍が影響してきます。
日本人の方の場合、J1ビザが終了した後、ほとんどの就労ビザを申請することができるのですが、これが、例えば、中国籍の方の場合は、J1ビザ終了後は、2年ルール(Two Year Rule)というのが適用されてしまいます。
J1ビザ終了後、2年間はアメリカ国内に滞在することもできませんし、アメリカ就労ビザや永住権を取得することもできないと言う条件があります。
必ずJ1ビザが終わった後は、母国もしくは自分の居住国に帰国していただく必要があります。
それから中国の方の場合、E -1/E-2ビザは取得することができません。
中国以外にも例えば、インドや香港、マレーシアは、E -1/E-2ビザを取得できない国になっています。
日本人の方は、E -1/E-2ビザをJ1ビザ終了後に取得することができますが、国籍によって就労ビザが取得できない国もありますので、国籍によって大きな違いが出てくる項目です。
国籍による就労ビザの規定も上記のサイトを利用して確認することができますので、チェックしていただくと良いと思います。
ということで、このブログでは、アメリカJ1ビザは日本人以外の国籍でも取得できるのか?、国籍による影響や違いがあるのか?について、解説をしてみました。
J1ビザの申請というだけですと、国籍による違いというのはほぼありませんが、J1ビザ終了後のアメリカ滞在オプションというのは、国籍により大きく変わってきます。
継続的にアメリカに滞在したいと考えている方は、ご自身の国籍によるアメリカのビザ規定を確認して、J1ビザでの渡航を計画していただくと良いと思います。