J1ビザインターンシップの給与設定
大前提としてJ1ビザは、トレーニング、インターンシップ目的のビザであり、就労ビザではありません。
就労ビザではないJ1ビザでは、給与という言い方をせずに、報酬という言い方をします。
(このブログ内では、わかりやすいように給与・お給料という表現を使わせていただきます)
アメリカ労働局の観点では、J1ビザのトレーニング、インターンシップでも企業の事業に貢献し、労働力の一部に
なりうるということから、その労働力に対する対価は支払われるべきであるという解釈になっています。
そのため、企業から支給されるJ1ビザインターン生の給与額は、以下の規定に沿って、給与額が設定されています。
J1ビザの方でも、オフィスがあるエリアの最低賃金以上の給与支給がされることになりますが、J1ビザの場合、
12ヶ月~18ヶ月までとインターンできる期間が限られてしまうため、多くのJ1ビザ求人案件では、最低賃金額が
J1ビザインターン生の給与設定額になっています。
例外として、現役の大学生が大学のカリキュラムの一環として、アメリカのインターンシップに参加する場合には、
無給でのインターンシップが認められています。
2023年度・J1ビザインターンシップの給与相場
では、J1ビザで渡航される方が多い都市であるニューヨーク、ロサンゼルス・サンフランシスコ、ハワイ地区の
給与相場を見ていきたいと思います。
上記でお伝えしたように、J1ビザの場合、多くの求人案件で最低賃金額がJ1ビザインターン生の給与額の設定に
なっています。
ちなみに、メディアでも報道されていますが、アメリカはインフレが進んでいるため、物価高騰により最低賃金も
頻繁に見直しされ、かなり上昇してきています。
以下、各エリアの最低賃金(時給設定)と、J1ビザで週40時間勤務した場合の月額の給与額を記載しています。
(ニューヨーク地区)
ニューヨーク市:時給$15(約$2600/月)
(ロサンゼルス・サンフランシスコ地区)
カリフォルニア州の最低賃金の規定は、複雑でわかりにくいと言われている州なのですが、各市やカウンティ・郡によって、
最低賃金の規定が異なります。
ロサンゼルス市:時給$16.04(約$2780/月)
トーランス市:時給$15.50(約$2687/月)
オレンジカウンティ郡アーバイン市:時給$15.50(約$2687/月)
北カリフォルニア・サンノゼ市(シリコンバレー地区):時給$17(約$2947/月)
(ハワイ地区)
ホノルル市:時給$12(約$2080/月)
*ハワイは、最低賃金が低いので、J1ビザインターン生の給与額も他州と比較すると、少々低めの給与相場になっています。
では、J1ビザインターンシップでもらえるお給料で、現在のアメリカの物価状況で生活できるのか?
というトピックについては、次回のブログで解説していきたいと思います。
コロナも落ち着き、海外への渡航も解禁になってきた今年こそは、アメリカに行きたい、働きたい、住みたいと思っている方は、
是非、J1ビザでの渡航を検討されてみてください。