アメリカはサマータイムも始まり、早いもので3月ももう後半ですね。
これからの数ヶ月は、J−1ビザの申請手続きを進める上でとても影響がある時期でもあります。

何の影響か?


今日はその影響についてちょっと触れたいと思います。

この影響が出るようになったのは、ここ数年の間なのですが、研修、インターンシップ向けのJ−1ビザを
検討される方は、知っておいた方が良いポイントになります。

それは、、、

アメリカ国務省が研修、インターンシップ向けのJ−1ビザの年間渡航者数をコントロール(制限)するように
なったということです。

それは、どういうことかというと、その年に渡航する人数が制限されるため、申請者が一定数に達したら、
その年はJ−1ビザを申請することができなくなるという事になります。
研修、インターンシップをするためにJ−1ビザで渡航する人が多くなることで、起こりうるアメリカ国内の
労働状況への影響、そしてJ−1ビザの悪用、乱用を防ぐための対策でもあります。

J−1ビザの悪用、乱用というのは、どんな経営状態の企業、事業の業態、研修内容、インターン人材でも
ビザスポンサー団体が簡単にスポンサー許可を出してしまうことで、本来のJ−1ビザの目的から外れてしまう
ような研修が行われたり、アメリカ滞在中にトラブルが多発してしまうことを防ぐため、もっと慎重に申請者の
審査して、誰でも簡単に参加できてしまうような状況にならないように、年間の渡航者数に制限を加えるように
なったという背景もあるでしょう。

では、どのように渡航者数をコントロールするかというと、J−1ビザは国務省から認可を受けた非営利団体が
J−1ビザのビザスポンサーであることは、先日のブログでお話しましたが(過去のブログはこちら)、
各ビザスポンサー団体には、国務省から年間でスポンサーできるインターン生の人数が割り当てられています。
ビザスポンサー団体は割り当てられた人数の上限に達すると、その年はスポンサーをすることはできなくなるの
で、新規の申請受付を終了することになります。

中には、年が明けて数ヶ月で割り当て人数に達してしまい、早々に新規の受付を終了してしまう開店休業中の
ようなビザスポンサー団体もあります。

そして、毎年10月から11月頃に国務省から翌年度の割り当て人数がビザスポンサー団体に支給されますので、
それまでにビザスポンサー団体は、今年度の割り当て人数を消化させなければいけません。

ちょうど4月から9月ぐらいまでの時期は、どのビザスポンサー団体でもその年の割り当て人数が少なってくる
時期になるので、割り当て人数が上限に達して、申請できなくなってしまうという事態が起こります!

また、ビザスポンサー団体もできるだけ早く年間の割り当て人数を消化させたいので、J−1ビザ申請を検討される
場合には、その年の前半期(1月〜6月)にビザ申請手続きを進めてしまった方が安心という事なのです。
後半になってくると上記の事情から新規受付を終了してしまう団体が多くなってくるので、J−1ビザ申請が
出来なくなってしまいます。

その年の後半期に渡航したいというような計画をされている方もいらっしゃるかもしれませんが、J−1ビザを取得
する予定なのであれば、確実にJ−1ビザ取得の準備ができるように、できるだけ前半期に
渡航される事をおすすめしています。

J−1ビザの申請を年の後半期に遅らせて良いことはありません。早めに申請手続きをしてしまいましょう。
それがキーポイントです!

J−1ビザに関する知識と皆様の今後の参考にしていただければと思います。

そして、J−1ビザに関するご相談、ご質問がありましたら、お気軽にご連絡くださいね・・・CONTACT US